口腔ケアについて
歯とお口の健康と全身の健康について
歯と口の健康は、全身の健康に関係しています。 健全な発育や、健康寿命延伸にも大きく影響することが分かってきています。
さまざまな全身との関わり
●オーラルフレイル
噛む力など口の機能が衰える(オーラルフレイル)と、食べられる食品が減り、低栄養や体力の低下につながると言われています。
●心筋梗塞
歯周病菌が原因で血栓をつくり、狭心症や心筋梗塞など心臓病のリスクを高めることがあります。
●認知症
歯が減って噛む力が低下すると、脳への刺激が減り認知症の危険性が高まると言われています。
●肺炎
飲み込む力が衰えると、食べ物や唾液と共に歯周病菌が気管に入り込み、肺炎を起こすことがあります。
●動脈硬化
歯周病菌が血管を傷つけ、コレステロールを取り込み、動脈硬化を起こすと考えられています。
●がん治療
歯周病があると、がん治療の際に口内炎が重症化したり、手術後肺炎を起こす原因となることがあります。
●噛む機能
乳幼児期、学齢期によく噛む習慣をつけることで、栄養を確実に吸収できる等、生涯の健康につながります。
●糖尿病
糖尿病の人は免疫力が落ち、歯周病が悪化します。歯周病の炎症によって出る物質も、血糖値を下げるインスリンの効きを悪くして糖尿病を悪化させると言われています。
●低体重児・早産
妊娠中に歯周病が悪化すると、歯周病の炎症によって出る物質が子宮へ影響を及ぼし、低体重児出産や早産を招く可能性があると言われています。
参照:「横浜市歯科口腔保健の推進に関する条例」概要チラシ
口腔ケアについて
上記の影響からも、お口の健康維持が、全身の影響にもつながることが分かってきますね。お口の健康維持に口腔ケアは欠かせません!その口腔ケアには、ご家庭で行うセルフケアと歯医者さんで行うプロフェッショナルケアがあります。
セルフケアについて
セルフケアの基本は歯磨きです。次のようなことに心がけて歯磨きに取り組むことをおすすめします。
- 軽い力で歯を磨きましょう
- 歯ブラシの毛先を、歯と歯肉の境目にあてましょう
- 鏡を見ながら、丁寧に磨きましょう
- 歯間ブラシやフロスを使いましょう
プロフェッショナルケアについて
毎日、丁寧に歯を磨いているつもりでも、磨き残しは出てきます。そこで歯医者さんで行うプロフェッショナルケア(プロケア)では、歯科検診を通して、定期的にお口の中のチェックしたり、歯のクリーニング、ブラッシング指導を行っております。
ブラッシング指導では、お一人おひとりにあった歯の磨き方や、歯間ブラシ、フロスの使い方をお教えしています。より効果的なセルフケアに取り組むためにも、歯医者さんの歯科検診・プロケアを、ぜひご利用ください。